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一流ミュージシャンでありながら、レコーディングを手掛けるエンジニアとしても活躍する二人のオヤイデユーザーに、ケーブルを中心としたさまざまな話題をフリートークで展開してもらいました
日本のポストロック界で唯一無二のオリジナリティーを持つバンド「toe」のギタリストであり、エンジニアとしてtoeはもちろんクラムボンなどを手掛ける美濃隆章氏。 その美濃氏と公私ともに親交のあるクラムボンのベーシストのミト氏。 一流ミュージシャンでありながら、レコーディングを手掛けるエンジニアとしても活躍する二人のオヤイデユーザーに、ケーブルを中心としたさまざまな話題をフリートークで展開してもらいました。 toeのアジアツアーから小淵沢でのレコーディング模様、ギターシールドの話題はもちろんアウトボードの話題まで、気心の知れた二人の会話はとどまるところを知りません。 そんな二人のトークセッションを4回に渡りノーカットでお送りします!
OY:toeでアジアツアー行ってたんですよね。
toe美濃隆章:台北でやって高雄でやって上海でやって、蟹三昧で帰ってきました。あと上海の秋葉的なとこに行ってみたんですよ。マイクの掘り出し物とかないかなと思って。
OY:何か面白いものありましたか?
美濃:いや全然なくて(笑)。高級マイクの下請け横流しみたいなのないかなと思ったんですけど、ほんとダメなパチものしかなくて、SHUYAとか(笑)。
OY:(笑)。今回のアジアツアーはフェスに呼ばれて?
美濃:いや僕らだけでまわりました。お客さんも結構来てくれて良いツアーでしたね。
OY:アジアツアーは何度目ですか?
美濃:2回目ですね。
OY:2010.07.14にリリースされたLIVE DVD「CUT_DVD」ではQAC-202Gが大活躍している所を拝見しました。みなさん、今でもQAC-202G使って頂けていますか?
美濃:そうですね。ベースの山根くんはPA-02で。後日、ギターの山崎くんはギターもシングルコイルでアンプもFenderのエッジーなのを使ってるので、G-SPOTにしたら音が多少丸くなるからいいかなー、彼には良いんじゃないかなー、と思って渡したら、気に入って最近はG-SPOT使ってますね。
OY:なるほど。シングルコイルですもんね。
美濃:けっこうG-SPOTは丸いというか、
OY:QACほど上が・・・
美濃:広いんだけどミッドの”ギャン”っていう押し出しがさほど強くないからちょうどいいみたいです。
OY:そういった意味だとG-SPOTのチョイスはいいんじゃないですか。
美濃:そういうキャラですか?やっぱり。
OY:いわゆる艶のキラキラって感じではないですね。
美濃:なるほどー。
OY:美濃さんはずっとQAC-202G?
美濃:と、レコーディングでG-SPOTとどっちか。
OY:それは選んで?
美濃:そうです。曲によってちょっとこの曲はしっとりさせたいなと思ったらコッチ、みたいな。
OY:曲によってケーブルを変える、と。
美濃:そう。
OY:いい話ですねー。(笑)
美濃: (笑)
OY:アコギの方は?
美濃:アコギはあの銀線を使ってます。(*FTVS-408で作られた特別仕様品)
こないだエレキでも試しましたけど、良かったですね。ミトくんが来る前にあんまり喋んない方がいいのかな?
OY:いやいや、これはこれで、問題ないです(笑)。
美濃:銀だからけっこうギラン!って来るのかなと思ったら、そうでもなくて。すごいセンシティブで。反応が。
OY:いわゆる銀線というのは表皮が磨かれてないものが多くて、それだとギャン!ってくるんですけど、OYAIDEの銀線は導体の表皮を磨いてツルッツルにしているので、あんまりギャン!っていう感じが出ないんですよ。
美濃:なのでびっくりしましたね。上品というか。
OY:さらにtoeではドラムの柏倉さんはヘッドフォンアンプのFiiO/E7を愛用して頂いていると(笑)。
美濃:あー、そうそう、気に入ってますよ。輪ゴムでとめてますよ。実際彼はヘッドフォンアンプ嬉しいんじゃないですかね。イヤモニも結構いいものを使っているし。
レコーディングの時とかも変なキューボックスとかだと出力が弱かったり、ジャリジャリしてイヤなんだけど、古い良いスタジオとか行くと高級なキューボックスとか残ってて、機嫌よくなってノリノリになって叩いてますよ。
OY:キューボックスにお金をかけないとこあるんですよね。結構大切だと思うんですけどね。
美濃:そうですよね。キューから出る音の善し悪しで気分も変わるから、演奏にダイレクトに影響するし。
OY:ちなみに電源ケーブルは使用して頂いてますか?
美濃:使ってますよ。toeではなくてエンジニアの時に良く使います。BLACKMAMBA-α。I/Oはもうこれですね。もう戻れなくなりましたね。
クラムボン・ミト:大っ変遅くなりまして、、、すいませんー!
OY:全っ然大丈夫ですよー。今日は肩ひじ張らずにフリートークセッションなノリでお願いします。今もtoeのアジアツアーの話を聞かせてもらっていたんです。
ミト:そっかそっか。日本にはいつ戻ったの?
美濃:昨日の18:00くらいかな。
ミト:中国オンリー?
美濃:香港と台湾と上海。
ミト:あっちってさ、240Vと100Vと両方ない?
美濃:ある。しかもコンセントの形が同じだったりする。
ミト:ちょっと怖いよね。
OY:え、それは同じ電流というか?
ミト:そうそう、厳密に言うと230vと110vなのかな、とにかく両方あって。だから向こうでレコーディングした方がいいんだよっていう人もいるんですよ。でも機材周りはねwwwどうだろう?大丈夫だった?電圧。
美濃:まぁ台湾は確かに良かったね。でも上海は220vなんだけど、たぶん全然電圧が安定してなくてイマイチだったな。ライブ中に音量が変わったりして。僕の音量だけ変わるんなら自分のアンプの問題だけど、全員変わってたから電圧だよね。
ミト:あー。完全に電圧だ。
美濃:やっぱり日本の環境は優秀なんだなって。電圧は低いけど安定供給。
ミト:しかし照明で音量が変わる世界って、たまにあるけどね、日本でもさ。
美濃:送電のレベルでなんか善し悪しというかプラスマイナスとか、あるのかも。
OY:ライブ用に電圧をダウンコンバートするものを持っていったんですか?
美濃:持ってきましたよ、デカイの。ヒューズを変えて任意の電圧にできるような。
ミト:空輸で?荷物けっこうバカになんないね。
美濃:余裕でオーバーチャージ。200kg(笑)。
OY:200kg超え?!
ミト:え、アンプ持ってったの?
美濃:持ってかないよ。アンプとドラムセットは現地でレンタルにしたんだけど。シンセ3台にギター3本、アコギ2本、ちっちゃいアコギ用アンプ2台と、ベースも。あとスネアとトランスいっぱい。
ミト:俺だったらベース借りちゃうな。
美濃:香港で借りたORANGEが自分のORANGEより良い音してて(笑)。パーンっとアタッキーで。なんかアタック遅めのコンプかかったかんじで。
ミト:香港ってさ、けっこうチューブとか、ブートっていうか、あるじゃない。電気製品とか潜りでつくっちゃってたりとか・・・・、(ここで書けないんで以下略)
美濃:知ってんねぇ(笑)
ミト:いや、高校のときとか買い物とかよく行ってたし。
美濃:OY:えー。マジでー。
ミト:行ったよ。めちゃくちゃ買い物したよ。たまたま知り合いがいたのよ、香港に。高校生にとってはさ、1万くらい持ってけばさ、なんでもできるっていうか。メシ安いし。楽しかったなぁ。
美濃:でも台湾の方がご飯は好きだな。
ミト:台湾ってどうだっけ?
美濃:香港よりはスパイシーっていうか。
ミト:すいません全然ケーブルの話じゃなくて(笑)
OY:いやいや全然。こういうラフなものって面白いですよ!
最後はご飯の話に脱線してしまいましたが、そこはご愛敬ということで。
次回からはかなり濃くなってきますよ。まず今までありそうでなかったデジタル周りのトークをお届けする予定です。4月8日公開の第2回にご期待下さい!
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