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大阪城野外音楽堂公演にPA-02 V2とQAC-222を投入
今年2014年10月、7年ぶりの大阪城野外音楽堂でのワンマンライブが行われたのだが、実はこのタイミングでNEOのニュープロダクトである、”PA-02 V2″と”QAC-222″、さらに”BLACKMAMBA-α V2″をいち早く今回の大阪公演でフル導入したのである。一新されたワイヤリングでのLIVEはどんな音に変貌したのか、直前のリハーサルからのリアクションを含めて紹介したい。
「この状態で外音がいいのは確実にわかった。あとは中の音の馴染みをどうつくるかによって物事を考えてった方がいいかもね。」(ミト)
真新しいPA-02 V2とQAC-222がリハーサルスタジオに届き、さっそくワイヤリングが施された。PA-02 V2は見た目は以前のPA-02とかわらないが、中の導体がPCOCC-Aから102SSCに変わっている。しばらくするとミトさんが電話で、
「途中経過です。最初はかなり音が暴れてたけど、2時間位たってだいぶ落ち着いてきました。引き続き様子をみてみます。」
と報告をしてくれた。その後我々も追加のケーブルを持ってスタジオに伺う。
スタジオに着くと、今日のリハーサルは終わったところ。音の感触含め、新しいケーブルの印象をメンバーにきいてみた。
OY:回線的に、今日はPA-02 V2の音がメインになったかと思いますが、感触はどうでしたか?
ミト:最初、音がギラっとしてけっこう暴れてたんだけど、2時間半くらいから3時間くらいのエージングでおさまったっぽい。おさまったというか、いけてる。
OY:確かに102SSCのプロダクトはエージングしないと音が落ち着いてこない傾向があります。
ミト:そうでしょ。今日一発目の音出しでは、地獄になるかと思った(笑)。どこか1本だけとかモニタースピーカーだけとかじゃなくて、ライン回線をまるごと一気に変えたからね、一気に押し寄せる感じがすごくて。暴れ方が派手だったんですよ。
OY:その場にいたら青ざめそうな話ですね・・・
ミト:でもすごくおもしろくて、使い始めてたかだか2時間とか3時間くらいで確実に艶がすごくあって抜けてきてる。腰のあるMIDが徐々に出てきてる気がするし、逆に高域のイタイ感じは落ち着いてきた。
OY:変化が現れるまでのエージングの間は音を出していたんですか?
ミト:とりあえず信号通しとこうっていって、2時間くらいから落ち着いてきたけどまだもうちょっとかな全貌みえてくるのは、なんて言いながら曲出したりあわせたりしつつ。休憩はさんで戻ってきて音出したら、あれ、もうだいぶ変わってる、って。あとね、決定的な理由があって、西川さん(PAエンジニア)が来る前にチューニングしたんだけど、そのチューニングを全部CANAREでやってて、そこにPA-02 V2とQAC-222がきて入れ替えたから、ただでさえハイとローを持ち上げてたとこに乗っかったから天井知らずになっちゃったんだね。
OY:それをきいてホっとしました。
ミト:それと、この状態で外音がいいのは確実にわかった。あとは中の音の馴染みをどうつくるかによって物事を考えてった方がいいかもね。
以前、試験的にぶっつけでLIVEで使用したことがあるVocal・Keyboardの原田郁子さん。その時は鍵盤からDIまでのみ変えただけにも関わらず、音の変化に驚いたと言っていたが、今日の変化はその時の比ではなかったのでは。
OY:原田さんは8月のリキッドルームのLIVEで既におろしたてのPA-02 V2を使って頂いています。
原田:あの時はやっぱりモニターのバランスが変わったから、最初の3曲くらいまで慣れなかった。鍵盤からDIまで変えただけでこんなに違うんだって。今日も最初は聴こえすぎちゃって難しかった。ボリューム(音量)とかじゃなくて、全部が。みんなエンジニアの人に下げてください下げてくださいって。でもなんか、だんだん、いやそういうこと(音量)じゃない。
OY:今日はリキッドの時と違ってDIから先もモニターも全部変えていますからね。それが2時間くらいで落ち着いた方向にいったんですね。
原田:最初に音出した時全部変えるとこんなに違うんだ、これはちょっと無理かもって思っちゃった。でも、ミトさんがエージングしてみて様子見ようっていって、実際に2時間くらいたって劇的によくなって、今までのまざり方プラスアルファいいとこが出てきた。
ミト:結論としてはとりあえず最初はちょっと音が暴れてるから、ある程度通電して使ってエージングしないとキビシイね。なので今日はずっとつなぎっぱで通電して帰ります。明日たぶん劇的に変わると思う。
この日は直接スタジオに伺えなかったのだが、終了後ミトさんからメールにてレポートが届いた。
先日(リハーサル2日目)の内容です!
端的にお話ししますと、今回のこのケーブル移行は「成功」とみていいと思っています!
リハスタの機材周りに至っては1日通電していたこともあってか、彼ら本来の特性がしっかり見えてきてます。
PA-02 V2は前回よりもスピードが増し、上下の奥行きもしっかり見え始めました。
QAC-222は低音域のスピードが前回より格段にUPして、男性の低い声などのピッチは素晴らしいほど取りやすいです。
逆に、女性ボーカルは下が突っ張ってるので、いつもより微妙にモニターがシビアかも、です。
BLACKMAMBA V2は、Prophecyと大助(ドラム:伊藤大助)のモニタースピーカーに使っているのですが、これは素晴らしいです!
シンセは前回より透明感と主張性が出てきて、モニターのほうは出力が小さいながらもかなりモニターしやすそうでした!!
後できいたのだが、1日目終了後通電一晩通電し、いざ2日目一発目の音を出した際のポジティブな変貌ぶりにメンバー、テッククルー一同盛り上がったとのこと。その場にいられなかったことが悔やまれる・・・。しかしよい方向に向かっていることの確信を得られた。最終日、メンバーはどのような手ごたえを得るだろうか。
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