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「すぐ弾けないくらいがいい、って僕は思ってるんです、メンバーには申し訳ないんですけど。」(川崎)

OY:mouse on the keysの曲はどうやって作っていくんですか?

川崎:メンバー全員LOGICっていうソフトを使っていて、そこで受け渡ししつつ、です。

OY:セッションとかではなく、打ち込みで作っているんですか?

川崎:そう、作るときはドラムも全部打ち込み。打ち込むことで手癖とかを排除したいんですよ。演奏することを考えないで、できるだけ他人事のように、かっこいいと思えるものだけで構築したい。ある程度自分のドラムのキャラクターは維持しますけど、すぐ叩けないような曲をつくるんです、わざと。打ち込みで作っていてもなぜか自分の手癖は反映されるんですよ。でもそれを極力排除しながら打ち込みます。こんなの叩けないだろうなっていうもの、チャレンジして自分の進化につながるものをつくる。自分のキャパを超えたものじゃないと面白くないんですよ。

OY:それを自分で叩く。
 
川崎:後で練習するんです。猛練習して。
 
新留(mouse on the keys/key):そう、だからレコーディングの前はみんな猛練習するんです。

OY:その様をドキュメントとして撮影したらそれはそれで作品として成立しそうですね。
 
清田:過酷過ぎて撮れないです。実際今回のレコーディングはほんとに過酷でしたし。
 
OY:それはテクニック的に?
 
川崎:それもありますし、アレンジを録った後に変えたりとか、ミックスやエディットでも32分(音符)でいっこくらいズラさなきゃだめだとか。

OY:それって再現性がかなり難しくなりませんか?

川崎:でもそこはやるんです、練習して気合で。

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新留:それは今までの曲も同じです。曲ができた後に鬼のように練習する。レコーディング中なのに練習する。

OY:ピアノも川崎さんが考えてるんですね。どうしてこんな難しいの作っちゃったんだろうってことはないんですか?

川崎:そこは、すぐ弾けないくらいがいい、って僕は思ってるんです、メンバーには申し訳ないんですけど。どうやってやんだよ、みたいなね。
 

「最初はBLACKMAMBAってかっこいいねー、くらいのノリだったんですけど、マジだった。」(清田)


OY:NEOケーブルは使いはじめてからどのくらい経ちました?もう5年以上?

清田:レコーディングは生ピアノが多いのでそれほどでもないですが、ライブではそのくらい前から100%オヤイデ/NEOケーブルです。
 
新留:でもぶっちゃけ当初はあんまり興味なかったんですよ。
 
清田:スタジオに落ちてるケーブル使ってたくらい。
 
新留:そこにmouse on the keysの手伝いをしてくれているコウくんが、自分でつくったPA-01やPA-02を持ってきてくれたんですよ。なんでこんなショボいケーブル使ってるの?こっちにしようよっていって。
 
OY:2000年過ぎたころから、ケーブルにも気を使うっていうことが一般に浸透していったと思うんです。
 
清田:もっと前は機材にこだわらないのがかっこいいっていう風潮もあったような気がします。一度使ったら戻れなくなりましたけど。
 
新留:外音がずいぶん良くなったって言われますね。
 
川崎:明らかに音が良くなった。リハでスタジオに入った時も、鍵盤はラインで同じスピーカーから出しているんですけど、音の聞こえやすさがいきなり変わった。

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新留:リハはいつも狭いスタジオでやっているんですけど、導入した時に、うわっ全然違う・・・、ってなったのを覚えてます。

川崎:一気に全部変わったからね。

清田:最初はBLACKMAMBAってかっこいいねー、くらいのノリだったんですけど、マジだった。

川崎:今はもうこれが当たり前になって慣れているので、違う状況で音出すと、え?ってなりますね。

新留:そういえば父がオーディオが好きで、こないだ実家に寄ったときにオーディオルームを見せられたんですけど、壁のコンセントがごついのに変わっていて、そこにささっていたのがBLACKMAMBA-αだったんですよ。

OY:親子で同じ電源ケーブルを使ってるなんて、いい話。

新留:さらにアンプやらなんやらにつながっているケーブルをみたら、やっぱりオヤイデだったんです。

川崎:そのシステムで小澤征爾を聴いてるんだ。

新留:姪っ子に聴かせているんですよ。小さいときからいい音を聴かせるという教育みたいです。

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