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その場所に適したケーブルを選ぶ
中目黒にあるクラブ”solfa”。2008年オープンで今年5周年を迎えた”solfa”、イタリアRCF社製のサウンドシステムを備えた約100人規模のフロアと居心地の良いバーラウンジで構成。 テクノ、ハウスのイベントが多く集まるクラブですが、その他にクラブミュージック関連のセミナー会場として用いられることもしばしば。
“solfa”では導入前にS,A,Bとすべて試した際、classSとAよりもclassBの方がこのスペースにマッチしていたのです。
大音量で扱う情報量も多いのであれば、低音にスピード感を備えたclassSやclassAがマッチしたのですが、ことこの空間においてはclassSやclassAは”too much”だったのです。
CDJの電源ケーブルには同じくd+ Power Cable C7。ダンスミュージックに適した音楽的なHiFiケーブルです。
メインのDJ MIXER PIONEERのDJM-900nexusには音楽制作界でスタンダードなBLACKMAMBA-α。さらにメインアウトからPA卓へはPA-02が採用されています。
心臓部である卓周りにこのBLACKMAMBA-αとPA-02を採用したことでベースとなるサウンドは保証されて、前述のCDJのRCAケーブルについてはハコにあわせて選んだclassBで十分にマッチするということなのです。考え抜かれた磐石のワイヤリングです。
さらに!ターンテーブルのSL-1200mk3dからはどこかで見たことのある青いケーブルが・・・、OYAIDEブランドのターンテーブル専用ケーブルのPA-2075がSL1200mk3dに直でつながっています。
SL-1200は電源ケーブルも音声ケーブルも付け替えができないようになっているのですが、なんとそのケーブルを自作で改造しているのです。
自作でよい音を追求しているのは、”solfa”の音響スタッフの小池さんにお話をききました。
小池:いや、たまたまなんですけど、STEREOCiTIさんから譲って頂いて。あと、ちょうどその頃ウチでDJをされてる方々が、CDとアナログ両方かける時に音質の差がどうしても出てしまうという話をしていて、僕もそう感じていたんですね。そこでもしかしたらアナログの方のケーブルを替えてみたら音も変わるんじゃないかと思って。
-OY:それは外で聴いてても、今CDが鳴ってるなとか、今レコードかけたな、とか分かるんですか?
小池:そうですね。やはり情報量の違いが出てしまうのか、
小池:いや、逆で、CDの方。情報量というかレンジとか解像度とか、そういう。フォーマットが違うので当たり前といえば当たり前なんですけど。何かいい感じに変えれたらいいなと。
小池:結果、すごい良かったですね。その差を埋めるほどまではいかないですけど、馴染みは良くなりました。
小池:それに近いことを、ウチでよくDJされる方たちが言っていたんですが、針を変えるのも手じゃないかって。
小池:あー、なるほど。
小池:正直むずかいんですよね、はっきり言ってしまうとアナログとCDの音が違うのは当たり前なので。そこはそういうものとして受け入れるものでもあるのですけど、プレイする側や僕ら音を出す場を提供する側でそういうところを気にする人もいる。あんまりいないかもしれないけれど、お客さんの側にもいるかもしれない。なのでそのギャップについてはいまだ試行錯誤してますね。
小池:多いですよ。
小池:そうですね。Hip-HopのDJではやっぱり多いです。一方テクノとか4つ打ちだとインターフェイスやコントローラーなんかも持ってきたりして完結する場合もあります。
-OY:そういう方はd+のUSBケーブルとか自分で持ってきてたりしますか?
小池:はい。これはお世辞ではなく、たくさんいらっしゃいますよ。
-OY:ちなみに、今お使いのケーブルでお気に入りのケーブルはどれですか?
小池:うーん、やっぱり自分で改造したターンテーブルのところかな。
小池:そうですね。
いい音へのこだわりと探究心にあふれる小池さん、彼が”solfa”の音の部分を支えていることがこのページから読者のみなさんに伝わればうれしいです。最後に話はフロアのサウンドシステムに。
小池:良さそうですね!今の音は良くわかってますので、この辺りもいっぺんに替えたらアガるだろうなと思います。
東京都目黒区青葉台1-20-5 oak build. B1F
Tel. 03 6231 9051
Fax. 03 6231 9152
http://www.nakameguro-solfa.com/
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