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「あ、コレは、そっか、いいのか」って、逆に目からうろこだった
Caravan:そうだね、いつだったかケーブルを平間さん(写真家・平間至氏。大のオヤイデユーザーで、Caravanをオヤイデにいざなう)がリュックしょって、汗だくでケーブルたくさん持ってきて。
Caravan:じゃまずコレからって、なんか聴かせたい順番があるらしくって、
全員: (笑)
Caravan: それで、あ、変わりますね、って言ったら、じゃ次コレっていうから、あー、また変わりますね、って言うと、そうすね、じゃコレいってみる?って、わ、コレ すごいっすね、って言ったら、そうなんデスよね、正解!みたいな(笑)。あれは相当やってますね、いろんなとこで(笑)。
堀江:ボクも何回か撮ってもらったことあるな。
Caravan:平間さんもベース弾きなんだけど、すっごいでかいアンペグのキャビ買っちゃって、家の廊下においてあるんだって。でも年に一回しか鳴らさない(笑)。
堀江:ホントに?(笑)。
Caravan:ケーブルにこだわり出して、それでアンプがこれじゃバランス悪いなって思っちゃったらしくて、アンプも本物欲しい、ケーブルに合わせてって。
Caravan:で、ちょいちょい平間宣伝部長が来てくれるようになって(笑)、電源ケーブルとかも導入したの、銀色のやつ。その時初めて電源ケーブル変えたんだけど、あ、こんな違うんだぁって思ったんだよね。
Caravan:ギターアンプですね。
Caravan: シールドケーブルとかはちょこちょこやってたんだけど、電源ケーブルは全然無頓着で、変えてみたら全然、ちっちゃい音でも違ったから、こんな違うんだなっ てびっくりした。はじめはその違いだけでびっくりしたんだけど、段々耳が肥えてくるとさ、その中でも好みが出てきて。そういうのが面白いなって。
Caravan:そんな感じ、かな。
堀江:僕は何本か使用した中で、あのブルーの、最初の頃のかな、あれってまだ売ってるの?
堀江:うん、このL/i50 OFC R2.5を試した時にね、アナログシンセを、MOOGを何台か持ってて、初めてチューニングがきれいに合ったんだよね。
堀江:うんうん。MOOGって電圧の変化でチューニングがなかなか揃いにくくて、すごく困ってて。チューニング合ってたとしても、倍音とかがやっぱり微妙に違ってたりとかしてて。MOOGって確かオクターブが電圧でどうのこうのっていう調整するのかな。それでその頃、このL/i50 OFC R2.5使ってみたらチューニングも合ったし倍音もきれいに出るようになってね、やっぱり電源ケーブルってそういう影響ってあるんだなって思った。
堀江:MOOGが一番ハリがある音にだったりとか、電圧もあげて、これが本来のMOOGの音なんだなって。
堀江:G5はね、ギターアンプはやっぱすごいハリがあるっていうか。ハリがあるかないかっていうのが一番わかりやすいかな。
Caravan:そうだね。届くっていうか、耳に”クル”感じがすごくて、明らかにこれは中域がボンってくる感じがする。
Caravan: オレも最初あんまりハイファイなものにしちゃうとオールド(アンプ)の良さみたいなものが無くなるんじゃないかなっていう気がしてたんだけど、やってみた らそのオールド(アンプ)の良さを劣化させないで”トン”ってくる感じだから、「あ、コレは、そっか、いいのか」って、逆に目からうろこだった。
Caravan: わけじゃない、っていうのをすごく思ったんだよね。ケーブルとかもさ、それこそ昔のレコー
ドの音が好きで研究すると、昔なんかそんなにいいもの使ってない はずだから、たぶんこういうのを(電源ケーブルやシールドケーブルなんかを)良くしちゃうとどうなんだろうっていうのがあったのね。
Caravan:うん。でもそれは全然違うんだなって(そういうことじゃないんだなって)。コアとなる良さがそこにあるわけだから、それがそのまんま余計な劣化をしないで出てくるというか、
Caravan:そう、引き出すっていうイメージ。なにしろトラブルも少ないし、せっかくヴィンテージ機材でバシっと揃えたのにここ一番で鳴らないとかあるじゃないですか。そういうのちょっとね、切ないし(笑)。
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