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「自分らしい音を出すんだったらそこの間にはケーブルってものは存在するし。」
堀江:どう音を奏でるかっていう選択肢と楽しさが増えたのはいいことだよね。最初っからいいモンだと思って向き合っちゃうと、これはいいモンだって風に思い 込みがちだけど、そういう付き合い方じゃなくてさ。先入観とか固定概念からちょっと離れたところで、こうやったらこういう風になって、それからここを変え るとこうなっていう、そういう音作りのプロセスを経て実感があると、姿勢が変わるっていうかさ、音の組み立て方とかも。
Caravan:うんうん。
堀江:そっちばっかに意識が細かく行きすぎちゃうのも良くないんだけどさ。ジャーンって鳴らして「あ、これいいじゃん」って素直に思えることが一番大事だし。でもそこに至る好奇心や工夫の選択肢として、確実に”アリ”なものだなぁって思う。
堀江:そう、変わってくるし、その変化そのものと楽しく付き合えればいいと思うんだよね。あとボクはいろんな場所でやる機会があるから、それでいい印象があるってのはいいことなんだと思う。過酷な現場もあるからね。
Caravan: ほんとギターの弦を変えるような感じで付き合えたらいいのかなって気がする。オレはオーディオマニアではないからさ、あまり専門的なことは言えないんだけ ど、感覚的にこれはシャープだなとか、これは太いとか細いとか、そういうことでもやっぱり演奏のノリも変わるじゃない、気分で。音楽ってけっこう抽象的な ものだから、”気分”って意外と重要な気がする。
堀江: (本当だったら)これだけいろんな技術が進んでたらワイヤレスになってもおかしくないのに、ケーブルが生き続けるのは、やっぱりそれがないと困るっ ていうか(笑)。自分らしい音を出すんだったらそこの間にはケーブルってものは存在するし。ただキーボードはケーブルの数が多すぎてイヤんなるけどね (笑)。
堀江:うん、全部ケーブルは要るね。
堀江:最近は鍵盤は2台か3台だね。もっと増やすこともあるけど。LIVEだと最近はそのくらい。
堀江:そう、エフェクターとかカマすとさらに複雑な回線になってくるし。RCAプラグやXLRキャノンになったりすることもあるからね。配線だけでくたびれちゃう(笑)。
堀江:そうなんだよね。
堀江:ローズはLIVEではもうあんまり使ってないね。20代のころとかはローズだったりウーリッツァーだったりとか全部片っ端から並べてた時代あったけ ど。LIVEで使うと1ツアーで相当ヘタるんだよ。高桑圭さんのやってるCurly Giraffe(カーリージラフ)のLIVEとかだとローズとウーリッツァー使ってるね。
堀江:そうだね。運搬も気をつけなきゃいけないし。
堀江:基本的に楽器もそうだし、ケーブルもさ、友達とかに出会ったような感覚で付き合えるのが理想で。値段が高いからって、「あ、高い人(偉い人、有名な 人)が来た」みたいなんじゃなくて(笑)。そういう先入観じゃなくて、出会ったものをそのまま感じとるようにしてる。そしたらそれがスタンダードになって くじゃない、友達とかと一緒で。こうやってこのFORCE’77Gもスタンダードになっていったら面白いよね。まだ付き合いは1年も経ってないけど、LIVEとかで使い続けていけば付き合いが深くなってくと思う。
堀江:あー、本当。扱いやすいんだよね。音もだけど、固さが(笑)。キーボードの場合ステージだとこのくらいの固さだとありがたい。
Caravan:最近はFORCE’77Gをメインに使ったりしてるけど、アコギはQAC-212が安定感あるな、やっぱり。
Caravan:そう、GUILD。FISHMANのピックアップがついてて。これが一番やりやすい。
Caravan: なんだかんだで一番弾きやすいっていうか、馴染んでて。別にそれ自体がスペシャルいい音ってわけじゃないんだけど、なんかこうちょうどいいっていうか。 さっきの堀江くんの話じゃないけど、自分の手元にある音っていうか、自分のアコギの音って感じになってきてて。
Caravan:そうだね。これは何気にもう10年くらい使ってるかな。
Caravan:アコギだとアウトプットジャックが下についてて、ストラップ通さなくていいから固いのとかはそんなに気にならないよ。慣れちゃうとそんなに。
堀江:動くからね(笑)。
Caravan:現場の声をききながら、なんだね。やっぱミュージシャンもいろんなスタイルがあるしね。でもやっぱまずは音ありきで、音がすごい好きになればある程度不便でもよかったりするし。
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