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完成して間もないCaravanのスタジオでの「Caravan x 堀江博久」の対談取材から1年。Caravanはそのスタジオで、「黄金の道 soundtracks」と「The Sound onGround」の2枚のアルバムを完成させリリースした。
いろんなフィルターを通ったブルースを、みんなで演ったら面白いなって。(Caravan)
堀江:たしか、クアトロとTower Recordsの企画なんだよね。
Caravan:そうそう。”QUATTRO MIRAGE”っていう、普段意外とありそうでない組合わせの対バン2組でのイベント。いろんな組合わせでやってるんだよね。今日は、堀江くんとオレと、同じ二人組でやってる武藤さんとウエノさん。堀江くんはウエノさんとthe HIATUSで一緒にやってる同じバンドメイトだけど、それぞれに分かれての対バンってありそうでないですね、って。
堀江:そうだね。今年の初め、the HIATUSのツアーの時にウエノさんとの話題の中で、他の音楽活動の話になって、ウエノさんは武藤さんとやってる、オレはCaravanと二人でやってるんだって言ったら、じゃあその2つで対バンできたらいいねって話をしてたんだよね。そんな思いは去年ぐらいからフツフツとあったんだけど、それがたまたまちょうどこの企画と合致して。
Caravan:そう。なんでセッションすることになったかっていうと、武藤さんはドラマーだしウエノさんはベースってことは、
堀江:そうか、リズム隊がいるじゃん!って。それでバンドができたらいいなーって。
Caravan:なかなか、ねぇ、ないよね。みんなでリハ(練習)とかもしたりして。
堀江:ちょっとだけだけど(笑)。
Caravan:みんなの共通言語っていうところでいうと、みんなそれぞれルーツは違うんだけど、みんな共通して好きなのは、ブルースが好きっていうのが根っこにあって。いろんなアプローチで、パンクからブルースにいったり、ポップスからブルースに行ったり、そういういろんなフィルターを通ったブルースを、みんなで演ったら面白いなって。
Caravan:リヴォン・ヘルム(THE BANDのドラマー、Vocal)死んじゃったけど、武藤さんもウエノさんもTHE BANDが好きで。でもそのまんま演るっていうのもつまらないから、日本語でちょっとやってみるってのも面白いかなって。
堀江:ブルースがひとつのキーワードになったっていうのは、結構面白いなぁって思う。自然とみんなで、なんかブルースやりたいねってなった。
Caravan:マディ・ウォーターズだったら”Got My Mo-jo Working”やりたいねって。
堀江:みんな知ってるし。みんな知ってるのはわかるけど、やりたいのが”Got My Mo-jo Working”ってのもおかしな話で、そりゃぁ知ってるんだけど・・・
Caravan:知ってるけどあんまりみんなでやらないんだよね、あまりに直球すぎて。The Rolling Stonesだったら”Satisfaction”みたいな曲。
堀江:本当に王道みたいな曲なんだけど、みんなで共通してたのがたまたま”Got My Mo-jo Working”だった。あとCaravanは幸いにも(ブルース)ハープが吹けるからね。すごく面白いチャレンジ。
堀江:それはみんなが歩んできたルーツ感みたいなものと、今っぽい感じがキレイに出たバンドの形態みたいなものかな。たった3回だけだったけど、すごく楽しいものだった。
堀江:名古屋、大阪で。今日の東京が最後。
Caravan:同じ対バン。だから結構その都度お互い出方が変わってきたり、対バンらしい感じもありつつ、曲順変えてみたりとか、MCでもMCバトルみたいになってたりとか(笑)。
堀江:褒め殺し合いみたいな(笑)。
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