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「DJ、アーティストが表現したいものを、お客さんに出来る限り余すことなく伝えたい」
渋谷、道玄坂中央に位置し、今年で3年目の”SOUND MUSEUM VISION”。世界屈指のサウンドシステムのメインフロア”GAIA”アンダーグラウンド雰囲気の”DEEP SPACE”真っ白な空間が印象的な”WHITE”温かみのある”D LOUNGE”と4つのフロアで構成。収容人数1500人、都内最大級!
その重厚なテーブルの上にCDJ2000nxsとSL1200、ミキサーはALLEN&HEATHのXone92を使用。CDJ2000nxsとミキサー間にはFIDELIXのDACプリアンプCAPRICEをセット。さらにSL1200とXone92の間にREY AUDIOのフォノアンプを使用するという所にも音へのこだわりが伺えます。
ミキサーの電源ケーブルには厚みのある押しの強さが特長のL/i50 V4を使用。CDJとDACプリアンプを繋ぐのは同軸デジタルケーブルのDST-75Rです。DACプリアンプ、フォノアンプからミキサー、メインアンプにPA-02をセレクトすることによってハイレスポンスなサウンドを得る事ができます。
“音”にこだわる”SOUND MUSEUM VISION”の音響スタッフの田野邉さんにお話を聞いてみました。
OY:”SOUND MUSEUM VISION”は4フロア構成ですが、その中の一つ”D LOUNGE”のコンセプトはどんなものでしょうか?
田野邉:落ち着いた雰囲気でしっとりと音楽を流す、和み系やアンビエントだったり。”D LOUNGE”はそういう空間ですね。でも、それが実現するのは30回に1回ぐらいかな?普段は他のフロアと変わらず、ダンサンブルな曲が流れるという感じです。
OY:NEO製品を導入して頂いていますが、きっかけは?
田野邉:オヤイデさんから、機材関係のケーブルのラインナップをやっていると紹介されたことがきっかけです。オヤイデさんにはAIRに居た頃からお世話になっていて、AIRからケーブルをいくつか持ってきたんですけど、部屋数とか使う量が違いますからね。で、AIRもこれ以上ケーブルは抜けないなって時に、また、お話しをして今みたいな感じになっていますね。
OY:実際に使用してみていかがですか?
田野邉:ここでは白いデジタルケーブルケーブルのDST-75Rがしっくりくるというか、合うなっていうのはありますね。DST-75Rが一番いいなって思ったのが、中域の部分が素直というか、きっちり厚く出てくれているというところかな。普通のケーブルと比べたら格が違うから、好みとか除いても絶対こっちでしょって感じです。
OY:PCOCC-A導体のPA-02の印象はどうですか?
田野邉:まず、音像がしっかりしていて立体感もありますね。分かりやすいというか、聞いていて配置が見えやすく、レンジも広く薄くなるような感じもないです。
OY:コンセプトも含め、”D LOUNGE”にフィットしている感じですね。
田野邉:そうですね。
OY:ケーブルを換えてから周りの反応はどうですか?
田野邉:DJの方から「いい感じになったね」ってコメントはきましたね。他は…こないな~(笑)。でも、そこはやって気付かないから無駄っていう感じではなくて、気付いてなくても多分、潜在的にというか、いい方向には行くんですよ。
OY:それはどういう事ですか?
田野邉:例えば、お客さんが帰って、今日は良かったな、面白くなかったなって時に、何か明確なマルかバツが一つある訳じゃなくて、お酒が美味しかったとか、DJが良かったとか悪かったとか、色んな事の積み重ねで総合評価をされるわけです。もちろん音質は重要な要素なので、一つでは気付かないようなところも手を抜かないように心がけています。
OY:なるほどですね。”D Lounge”以外のフロアでもNEO Cableを使用したりしていますか?
田野邉:基本、僕が指揮してる時は、メインフロアの”GAIA”を優先してオヤイデさんのケーブルを使っていく感じです。表から見て、CDJのケーブルが分かりやすいとは思うんですけど、基本的には必ず優先して使っています。ケースバイケースですけど、優先順位は、”GAIA”→”D LOUNGE”→”DEEP SPACE”→”WHITE”ですね。
OY:VISIONのサウンドシステムは特徴的ですが、田野邉さんなりのこだわりはありますか?
田野邉:できる限り、リミッターを繋がないようにしています。スレッショルドを決めてクリップポイントのちょっと下ぐらいでリミットをかけるわけですけど、本来入ってきている音がそのポイントより下であれば音に影響はないはず、なんです。でも、リミッターを通していると、メーターは動かないんですけど、出てくる音が詰まった感じになるというか。いろんなリミッター使ったりはしますけど、そういう事もあるので出来れば入れたくないかな。でも、それは安全とトレードオフなのでDJやイベント内容によってどうしようかなってところです。色んな事と折り合いはつけなきゃいけないですけど、ダイナミクスが制限されることは、一つ重要な要素を潰している事になるので、それは制約なくやりたいですね。
OY:”D LOUNGE”のサウンドについてはいかがですか?
田野邉:このフロアはちょっと特殊で、パワーを割り切って捨てる代わりにクオリティーを優先しようと。四つ打ちなどは音量的に物足りない部分はでてくると思います。でも、他のフロアに関しては、四つ打ちかけて満足できなきゃ仕方がないので。パワーを除けばどのフロアも一緒ですね。
“音”にこだわるクラブ”SOUND MUSEUM VISION”の音響スタッフの田野邉さん。もっとも大切にしている事とは。
田野邉:DJやアーティストが表現したいものを、私達を含めお客さんに、出来る限り余すことなく伝えたいですね。
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