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今年のクラムボンのツアーの音は超ヤバそう!
5 月14日に福島から始まった「クラムボン2011 ドコガイイデスカツアー」。東北、北海道をまわり、東京に戻って初の公演にお邪魔して話を伺うことができた。場所は浅草、雷5656会館のときわホール。漫才、芸能を主とするこの会場ではどんな音が鳴らされるのか。そして今までのツアーでの成果はどうだったのだろうか。
ミト:結局、白TUNAMI TERZOがこっち(ミト)になってQAC-202がこっち(原田郁子)になってPA-02がこっち(伊藤大助)になったっていう。
ミト:そう。郁子が緑のQACになったの。なぜかというと、郁子のマイクのノイマンが結構ハイが出るから、下が欲しいってなって。ねぇ西川さーん。(ツアーを一緒にまわっている、クラムボンが全幅の信頼を寄せるPAエンジニア)
西川:上が伸びるのでそれに対抗出来るLOWがあるといいなってなって。ふくよかな感じを。ばっちりです。
OY:アンプの電源の方はどうですか?
西川:もう最高に調子いい。パワーが増えたんじゃないかっていう勢いで。ちょっとびっくりしました。
OY:なによりです!話はマイクケーブルに戻りますが、ミトさんがTERZOなんですね。
ミト:そうそうそうそう。
ミト:それが結局僕の場合低い方も高い方もレンジが広くなっちゃうから、あと口笛やったりとか。ウィスパー的なというか声のフェイクが多いから、そういった意味ではレンジ広いんでガチっと受け止めてくれるTERZOはナイスだった。
OY:なるほどね。
ミト:口笛とかは、芯のある状態でモニタリングできてる。普通の58とかで普通のケーブル使うと、ものすごくレンジが細い(狭い)から、一番高い音の口笛とか高周波というか、抜けきっちゃって自分でピッチがとれないんです。でもコレだとなぜかピッチがちゃんと聴こえる。
OY:ミトさんはマイクはノイマンじゃないんですね。
ミト:実は僕も前はノイマンだったんだけど、ノイズまで拾い過ぎっていうか、背中にかぶっちゃうんだよね。
OY:コンデンサーだからしっかり拾っちゃうんですね。
ミト:いずれにしてもワイドレンジの方がピッチ的にもとりやすいし。さほどボーカルやコーラスで声張ったりってのはあまりないので、それよりはクリアで素直なってところが大切。
OY:今ツアーは何本目でしたっけ?
ミト:13本目かな。13本目にして特別なんの問題もなく、僕が楽器を叩きつけてプラグを壊した以外は(笑)、まるで問題ない。まっっったくないです。
OY:問題あったら困っちゃいますよ。というか僕ら的には何気にメガネ型電源ケーブルのd+C7 Power Cableの調子が気になってて。
ミト:全然違和感ないですよ。もうリファレンスに使ってて。
ミト:そうそう。だからもう馴染んでるのか、ホント今は特別違和感なくて。やっぱり最初は多少カドが見えてた感じしたけど。
ミト:今はもう、特別そういう感じはないですね。逆にライブとかだと、MID感みたいなのが結構重要になるじゃないですか。えらく削っちゃうと、部屋の中では音がまわっちゃうかもしれないけど、かといって削りすぎちゃうとダメみたいな、ある一定の立ち上がりの早さみたいなところの方が重要だったりするんですけど、そういう意味では馴染んできてると思いますよ。どんどんMIDが伸び伸びしてるっていうか、カドがとれてキャパシティーが増えて余裕があるというか。
ミト:あとNord StageはDIをカントリーマンに変えたのが大きいかも。
OY:前は何を使ってたんですか?
ミト:前は自作ものを使ってたんですけど、今回ガッツというか腰があるものをという方向で。
OY:アクティブなんですか?
ミト:いやいやパッシブ。すごい個性というか下が結構ズズっとちゃんとでる。それとPA-02だとパワーがすごくあって。全然ベースやドラムに負けてない。外音に関してはもう完全に。
ミト:こっちはもう素直に普通に出せれば、っていうかコイツはもう全然クセない。個人的なこと言うともうちょっと面白みがあってもいいかなって気がするんだけど(笑)。FORCE’77G挿してるから余計わかりやすいというか。あーなるほどね、って。
ミト:ROCKS TOKYOですね。そこでベースをドンッってやって、ちょうどプラグのとこぶつけて。それでもいい音出せたんでOK(笑)。
ミト:50本近くかな。最後の最後に使ったケーブルを新品と比べてどんな違いがあるか試してみたいな、なんて。
ミト:全部ですよ。完璧じゃないですか、「プロモーション」として。
ミト:ショールームとかでこの状態で置いたら。理想的な使い方みたいな。
チケットはこの日もSold Out。満員御礼。Opening Actは浅草らしく三味線と唄による奴さん。そし てメンバーが登場し、雷5656会館でのLIVEは「シカゴ」でスタート。それからめくるめくクラムボンワールドを駆け抜け最後は「はなればなれ」で大団円。音も演奏もお腹いっぱい、お客さんはもちろん、僕らオヤイデチームにとっても、大満足のLIVE だった。
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