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HÖRは、様々な有名クラブや著名アーティストたちが数多く暮らす音楽の発信地であるベルリンに存在するDJのストリーミングをYouTubeで配信するスタジオで、配信型のラジオステーションとも言えるホットスポットの一つだ。
毎日、夕方から夜にかけてDJがその場所でプレイし、その様子が世界中に向けて発信されている。
HÖRはドイツ語で“ヒューアー”と発音し、“ 聴く(聞く)”という動詞を意味する。

 
HÖRは、とある路面のアパートの1階に設けられており、ガラスで覆われた正面から臨むキューブのような一室にはDJ機材が設置されていて、通行人たちが外からDJプレイを観て楽しむこともできる。(日本でも見かけるガラス越しの公開型のラジオステーションを想像して欲しい)

HÖRは、世界がパンデミックで混乱する少し前ににオープンし、毎夜ベルリン内外の様々なアーティストがこの場を訪れ、それぞれが思い思いのプレイを披露してきた。
大物アーティストからまだ名前の知られていない若い世代のDJまで、その顔ぶれもとても豊富だ。

DJだけでなく、小規模ながらもバンドによるLiveやトークショーなども行われることもある。
またその他にも、ベルリンでも象徴的な老舗クラブとして知られる“Tresor”の30周年イベントや、様々な音楽フェスとコラボレーションした企画や配信なども行われている。

 

YouTubeチャンネルは、35.8万人にサブスクライブされており(2022年4月現在)、ローカル色の濃い番組作りながらも、徐々にその知名度と人気を高めている。

私たちオヤイデ電気は、オープン間もない頃よりHÖRに注目し、DJ機材のケーブルをサポートしてきた。
 
 

HÖRを始めたきっかけは?
私たちは2019年1月にテルアビブからベルリンに引っ越しました。

その理由として、1つ目は私たちのDJキャリアのため。
そしてもう一つは、同じ志を持つアーティストたちとコラボレーションするためです。

オンラインでの音楽プラットフォームを作るというアイデアは、以前から既に考えていたことで、当時のベルリンにまだ欠けていたものでした。
幸いなことに、ベルリンにはスタジオの立ち上げや機材の貸し出しを熱心に手伝ってくれる友人が何人かいました。

私たちがHÖRをスタートした1年後にパンデミックが始まり、クラブがクローズしていた期間に多くのアーティストがHÖRでプレイしてきました。
私たちの意図しない形でしたが、ロックダウンがなかなか終息しない間に、世界中の人々へ音楽を届ける話題のチャンネルとしてHÖRは急成長を遂げました。
 

HÖRのコンセプトは?
クラブカルチャーをサポートし、アーティストが安全な空間で音楽的ビジョンを提示することができる、自分自身を十分に表現することができる空間を創出することです。

パンデミックという不確実な時代に、アーティスト達がユニークなパフォーマンスを提供することができる機能を、私たちが果たせていると思います。

 

・HÖRではどのようなアーティストが演奏するのですか?
私たちのスタジオでプレイしてもらうアーティストを選定する基準として、多様性は重要なポイントです。
私たちのプログラムは、女性、BIPOC、LGBTQI&ノンバイナリーのアーティストやクリエイターの登用に大きく力を入れています。

 
ベルリンやその他の地域で、音楽の多様性を推進する多くのコレクティブと密接に協力しています。
また、有名なアーティストと新進気鋭のアーティストが混在することで、誰もが利用しやすい空間を作ることも重要なポイントです。

 

・ケーブルに対する反応はありますか?

オヤイデのd+ケーブルは、DJブースにおいて完璧に機能しています。
ここでプレイするアーティストの多くが問い合わせをしてきて、興味を示してくれています。
 

 
https://hoerberlin.com/
https://www.instagram.com/hoer.berlin/
https://www.youtube.com/h%C3%B6rberlin
 


 

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