COLUMN
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世界に誇れる日本のミュージシャンを紹介する音楽番組「MUSIC SHARE」。
去年9月に活動を再開してから順調に回を重ね今回で5回目。2022年最初の『MUSIC SHARE #97』は1月25日に配信されました。
本年1発目の収録も1月某日オーディオテクニカの「ASTRO STUDIO」にて行われ、我々オヤイデNEOもスタッフの一員として撮影に臨みました。
2022年のトップバッターは、劇版やCM音楽も手掛ける電子音楽家でプロデューサーの「34423(ミヨシフミ)」さんが登場です。
34423さんは、愛媛県出身の電子音楽家で、2013年に1st Album『Tough and Tender』でデビューを果たし、2015年に2nd Album『Masquerade』を発表。クラブミュージックにも通じるハードでタフな音楽性と、繊細で緻密な香り立つような世界観で、国内にとどまらず海外でも高い評価を得ています。また、自身の音楽にとどまらず、鈴木光司原作のホラー映画『アイズ』や田中佑和監督『青春群青色の夏』など、様々な映画作品の劇伴も手がけるなど精力的な活動を続けているアーティストです。
そして昨年、2021年8月には自身3作目となる最新アルバム『Logos UI』が、アメリカのレーベルForgot Imprintからリリースされました 。
この作品は、“次元の違う自分を着る”をテーマに、「過去の自分、今抱えている希望、後悔、感情、そして人生の帰路で選択しなかった自分」を音楽によって表現し、リスナーと34423さんの接点を作ることを目指して制作された意欲作です。
アルバムには、シンガーソングライターとして活躍される大比良瑞希さん、Black Boboi、millennium paradeのメンバーとしても知られるermhoiさんがゲストで参加されています。
また、カバー・アートワークを今作のコンセプトに共鳴した作家・アーティストであるKumi Koshioが手がけたコラージュ作品も話題を呼びました。
本作は、34423さんの音楽がより洗練されて進化を感じさせてくれる素晴らしい作品に仕上がっています。
様々な音楽的要素が詰まったディープなアプローチがされながらも、一つ一つの音の粒がスムーズで鮮やかな響きで昇華され、電子音楽でありながらもとてもエモーショナルな感動を与えてくれます。
MUSIC SHAREのインタビューでも語ってくれていますが、しっかりとしたテーマ設定と作品構築に向かう緻密な設計が施されたせいか、アルバム全体を通してきくと何処か壮大なSF小説や映画を想起させるような雰囲気も作品から感じさせられました。
とにかく素晴らしい作品ですので、是非多くの人に聴いていただきたいです。
さて、MUSIC SHAREのスタジオ収録当日、この日もワイヤリングはもちろんオヤイデががっちりとサポートさせていただきました。
まずはリハに向けて、機材をセッティングする34423さんとお話ししながら、ケーブルのセッティングについても確認。
普段からd+USB classSなど、オヤイデNEOケーブルを愛用しているという34423さん。
元々スタジオでエンジニアなどもされていたとのことで、機材やケーブルに至るまで音質へのこだわりもしっかりとお持ちで、オヤイデについてもよく存じて頂いておりました。
(簡単なハンダ付けなどのケーブル自作もご自身でなさるというお話しでした。)
当日も持ち込まれたケーブル類と併せて、PA-02 TS、d+classB Seriesでエフェクターやサンプラー・シーケンサー周りをワイヤリングし、足りないケーブルはその場でソルダーレスキットを使用して、最適な長さのケーブルをさっと作成させていただきました。
電源周りは、MTB-6Ⅱ+VONDITA-Xという、オヤイデフラッグシップの最強コンビで安定した電源供給かつ高音質を実現。
力強いサウンドによりハリとヌケの良さをプラスすることに繋げられたと自負しております。
サポートで共演した大比良瑞希さんも普段からQAC-222GなどNEOのケーブルをお使いいただいているとのことで、また別の機会でご使用いただくべくギターシールドG-SPOTケーブルやソルダーレスキットをサポートさせていただきました。
セッティングもバッチリと決まり、スタジオライブの本番を迎えました。
アルバムではとても繊細で緻密なエレクトロニカなサウンドが特徴的な34423さんのサウンドですが、ライブでのサウンドはまた一味違った印象を受けました。音や構成の繊細さや緻密さはそのままに、音の強度はやはりライブということでよりパワフルかつグルーヴ感が溢れる、より踊れるクラブミュージック的な要素がプラスされて、本番の演奏を拝見しているうちになんだかクラブで踊っているような錯覚を覚えてしまいました。
なかなかこのご時世、大きな箱でたくさんの人と大きな声をあげて激しく踊ることは難しい状況ですが、34423さんのライブを体感していると、まるでどこかの会場で人の波に揉まれながら音の洪水を浴びてがっつりと踊っているような、そんなヴィジョンが徐に浮かんできたのです。
大比良瑞希さんが登場したライブのクライマックスはまたガラリと世界観が変わって、大比良さんの澄んだ歌声と電子音が見事に一つになって、すっかり引き込まれてしまうような感覚ですっかり魅了されました。
気づいたらいつの間にかライブが終わっていたような、あっという間の30分でした。
今回のスタジオライブではVJのHello1103も参加されており、その映像とライティング、MUSIC SHAREの世界観とも見事にマッチしていて最高のセッションとなったのではと思います。
皆さん是非こちらの動画をチェックしてその模様を体感してください!!
34423(ミヨシ フミ)
東京在住のトラックメイカー。
幼少より録音機器やシンセサイザーに魅了され、硬質なビートと自由な発想で音素材をコラージュし作曲、ライブ活動を続けている。
容姿と相対する硬派なサウンドと鮮烈なヴィジュアルイメージで注目を集め、2013年に1st Album『Tough and Tender』でデビュー。
国内だけではなく、国外での映像や音楽のコラボレーション作品も多く、2021年にはカセットでアメリカのForgot Imprintより3rdアルバム『Logos UI』をリリース。
アーティスト活動の他に音楽レーベル、HEXODD、プロダクトブランドHEDを同時に立ち上げクリエイティブな活動もスタート。今後の展開に注目されている。
また、鈴木光司原作のホラー映画『アイズ』、田中佑和監督長編映画『青春群青色の夏』、鈴木太一監督作品など多岐にわたる映画の劇伴や、広告音楽、サウンドロゴなどの作編曲を手掛けている。
『Logos UI』は、アメリカのレーベル「Forgot Imprint」からリリース。“次元の違う自分を着る”をテーマに、34423が“過去の自分、今抱えている希望、後悔、感情、そして人生の帰路で選択しなかった自分”を音楽によって表現し、音楽をユーザー・インターフェースとして聴く人と34423の接点を作ることを目指した作品である。
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【34423 Special Support Member】
【 MUSIC SHARE #97:CREDITS 】
Host : 本田みちよ (Michiyo Honda)
Audio Engineer : 齋藤梅生 (Umeo Saito)
Videographers : 大塚雄一郎 (Yuichiro Otsuka) / 合屋直樹(Naoki Goya)/ 水野滋人(Shigeto Mizuno)
Lighting Design:角戸亮祐(Ryosuke Kakuto)
Editor : 池内万作 (Mansaku Ikeuchi)
Photography : 小川貴弘 (Takahiro Ogawa)
Animation:OHRYS BIRD
Logo•Web design : 山下泰延 (Yasunobu Yamashita)
Supported by Audio Technica Astro Studio & NEO created by OYAIDE Elec.
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