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最新の音楽とアートが交差する世界屈指のフェスティバル『Sónar』がリスボンで初開催!!
“Advanced Music & New Media Art”をコンセプトに開催される『Sónar』は、1994年にスペイン・バルセロナでスタート。最先端のダンスミュージックとメディアアートを融合させた複合フェスティバルとして、これまでバルセロナ以外にも、ボゴタ、ブエノスアイレス、香港、レイキャビーク、イスタンブール、そして東京など、世界中の都市で開催されてきました。
今年は、ポルトガル・リスボンにて初となる『Sónar Lisboa 2022』が開催されましたた。リスボンは、イベリア半島の西側に位置し、大西洋に面した海岸沿いに丘陵地帯が広がる大都市で、ポルトガルの首都でもあります。旧市街にはパステルカラーの建物が立ち並び、歴史と文化を感じさせてくれる、とても美しい街並みが広がっています。
そんなリスボンで初開催となるSónarへ、我々オヤイデ電気は、ベルリンに拠点を置くケーブルカンパニー”enoaudio”と共に、Sónar Lisboa 2022のオフィシャルパートナーに抜擢され、会場内のDJブースやステージ周りのワイヤリングを担当することになりました。
今回のワイヤリングで用意したケーブルは、会場内の各エリアに設置されたDJ機材やステージで使用されるRCAやXLRなどのケーブルを計250本以上。長さにして1250mを越えるd+とNEOケーブルが、会場内の各所にインストールしました。
また、会場内のワイヤリング以外にも、我々オヤイデとenoaudioは、「Sónar+Dプログラム」というワークショップやカンファレンスが行われるエリアにも出展し、ケーブル自作の講習会や、d+とNEOケーブルの展示なども行いました。
今回Sónarに共に参加したenoaudioは、ベルリン在住の日本人が立ち上げたケーブルカンパニーで、国内外のメーカーのパーツを組み合わせたカスタムケーブルを製造し、自社で加工やアッセンブリまでを行い、主にヨーロッパに向け自社のオンラインショップで販売を行なっています。オヤイデとも昨年から取引をスタートし、現在オヤイデNEOのケーブルやパーツを使用したカスタムケーブルの販売に向けて準備を進めています。
今回Sónar Lisboaの為にに用意したケーブルも、d+以外のNEOケーブルは、すべてベルリンでenoaudioによってアセンブリされ、完成させたケーブルになります。
Sónar Lisboaは、大小幾つもの会場に分かれ、デイタイムからナイトタイムまで、様々なアーティストによるライブやDJ、インスタレーションなどが4日間にわたって行われます。
先ほど紹介した、「Sónar+Dプログラム」もその中の一つで、「Hub Criativo do Beato」というエリアにある、3つのインダストリアルな建物を会場に、音楽パフォーマンスや最新のテクノロジーを駆使したヴィジュアル・ショーケースをはじめ、アート・インスタレーションやトークセッションなどが様々行われました。
オヤイデとenoaudioの出展ブースもこのエリアに設けられ、来場者にケーブル自作をレクチャーし、実際にその場でケーブルを作成してもらうワークショップを実施しました。
来場いただいた方達に、キャノンケーブルの作り方をレクチャーし、実際にはんだごてを使って自作してもらいました。初めて体験するケーブル自作で、出来上がったケーブルにテンションが上がっている参加者の姿がとても印象的でした。
ワークショップブースには、d+ /NEOケーブルの展示も行い、ステッカーやカタログの配布をしたり、訪れた多くの方にケーブルにも興味を持ってもらうことができました。時には、リスボンのアフロ・ダンスミュージックの中心人物であるDJ Marfox や、フランス出身でベルリン在住のプロデューサー兼DJであるrRoxymoreなどの著名アーティストもふらりと私たちのブースを訪れてくれたり、このエリアは、さながら音楽と人、アートを結びつける交差点のような役割も担っている様でした。
そして、イベントのメインとなるのはリスボン市内にある3つの会場で、世界中から集結した名だたるアーティストたちがパフォーマンスを繰り広げる、より音楽的側面の色濃い内容でプログラムが組まれています。
「カルロス・ロペス・パビリオン」、「コリセウ・ドス・レクレイオス」、「リスボン・コングレスセンター」という、街の中でもセンターに位置する3つの会場で行われたプログラムに、誰もがその名を知るビッグスターから今後の活躍が期待される新進気鋭のアーティスト、さらにはローカルと密着したアーティストによるパフォーマンスまでと幅広く、デイプログラムとナイトプログラムに分けられ進行していきます。
Sonar Lisboaには、Bicep , Charlotte de Witte, Ellen Allien b2b Dr. Rubinstein , Floating Points , Richie Hawtin b2b Héctor Oaks , Nicola Cruz , Arca, Aril Brikha , Dj Shadow , Dixon , といった合計70組以上のアーティストがラインナップされていました。
メイン会場の一つである「カルロス・ロペス・パビリオン」は、1920年代に建造された建物で、まるでお城のような外観がなんとも壮観で、建物の中もとても開放感のある広大なフロアーが広がっていました。ここでは、普段からダンスパフォーマンスから政治集会まで、さまざまな種類のイベントが開催されるなど、リスボンの文化的側面を長年にわたって支えてきたスペースでもあるそうです。
そんな歴史を感じさせる建物の中には、巨大なスクリーンが設置され、ステージの中心にはDJブースが設置され、サウンドシステムも文句なしで素晴らしく、Visualと音の一体感に感動を覚えました。
その会場で観た、ベネズエラ生まれのノンバイナリーのトランスジェンダー・アーティスト「Arca (アルカ)のライブは大変な盛り上がりで、エレクトロニック・ミュージックといったジャンルの枠を超え、歌劇とも言えるパフォーマンスやダンスなども披露されました。その圧倒的な自己表現力の高さが、Arcaをして“鬼才(奇才)”と呼ばれる所以だと感じました。
会場内に響くサウンドにもしっかりと耳を傾けると、とてもクリアかつ耳障りの良い音質で、音の粒が綺麗に体に染み入っていくような感覚でした。広大なスペースにも拘らず、低音、中音、高音のそれぞれがしっかりと出ていて解像度も高くとても素晴らしいサウンドが鳴らされていました。
二つ目のメイン会場である「コリセウ・ドス・レクレイオス」は、オペラ劇場のようなバロック様式の印象的な建造物です。この会場では、Floating Pointや、Leon Vynehall、Biecepのライブパフォーマンスなどが行われていました。
神経科学の博士号所得を取得しているというアカデミックなキャリアのFloating PointsのLiveはまさに圧巻でした。Leon Vynehallは、彼の才能の深淵と奥底が存分に味わえる素晴らしいライブを披露しました。そのライブは、インダストリアル~アンビエント~ダンスホールなどといった多様なジャンルをしっかり操り彼のワールドに魅了させられてしまいました。
「リスボン・コングレスセンター」は、その中でも一際大きな会場で、普段は国際会議や国際展示場として使用されています。
ここでは、現代テクノシーンを創り上げたといっても過言ではない、スーパースター、Richie Hawtinが ベルリンの次世代クリエイターHector OaksとVunyl Only B2Bセットを初披露していました。ハードかつグルーヴ感あふれる彼らのプレイはテクノ好きには堪らないセットだったのではないでしょうか?
会場内のセットやビジュアル、ライティングなどの演出も素晴らしく、まさに電子音楽シーンにおける最新の進化したエンタテイメントを楽しむことができた様に思います。
他にも、ベルリン・アンダーグラウンドシーンを象徴するテクノ・スター
Ellen Allien b2b Dr. RubinsteinやFJAAK Live, Nina Kravitzなどのビッグネームが次々にプレイしており会場は終始大きな盛り上がりを見せていました。
今回のSonar Lisboaと我々の取り組みは、d+やNEO ケーブルをインストールすることで、会場内の持つ熱量をさらに高みへと持っていく一助になったのではないかと自負しています。
パンデミック以降、我々も中々現場へ足を運ぶことができない時期が続きましたが、何よりもこうしてイベントに参加させていただき、改めて会場でのコミュニケーションの重要性を再認識させられた様に感じています。Sonar Lisboaでお会いしたたくさんの方々からもらったパワーを元に、オヤイデはさらなるシーンの発展に寄与していきたいなんてことを考えさせられる今回の旅でした。
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